2023.01.21
# クラシック # 音楽

第一次世界大戦が「クラシック音楽」に与えた「意外なダメージ」をご存じですか…? 

クラシック音楽はお好きですか? 興味はありますか?

「なんとなく気になってはいるんだけど、ちょっとハードルが高いかも......」と悩むあなたに、筋金入りのクラシック通である慶應義塾大学教授・許光俊氏が、クラシックの楽しみ方、意外なトリビア、背景にある歴史などを楽しくお伝えします。

もちろん、すでにクラシックが大好きな方が読んでも、楽しい発見があるはず。

どうぞご堪能あれ。

(本記事は、『はじめてのクラシック音楽』の一部を抜粋、編集したものです)

クラシックは昔の音楽?

クラシックというとまっさきに連想されるのは、19世紀のベートーヴェンやショパンのような作曲家です。あるいはおおげさなかつらをつけた18世紀のバッハのような作曲家です。どうしたって、昔の音楽という感じがします。

現在もっとも人気がある作曲家のマーラーやリヒャルト・シュトラウスの全盛期は20世紀初頭でした。このあたりの作曲家は、いわば応用問題の極致をやっているようなものです。ベートーヴェンなどが打ち立てた基本的な発想を、限界までやり尽くしていたという感じ。

ところが、ちょうどそのころのヨーロッパで決定的な大事件が起きてしまいました。第一次世界大戦です。1914年に始まった人類史上初めての大量の殺人兵器による戦争によって、それまでの常識がひっくり返ってしまいました。