2023.01.25
# クラシック # 音楽

クラシック音楽のコンクールは「スポーツの大会とは役割が違う」って、どういうことですか?

クラシック音楽はお好きですか? 興味はありますか?

「なんとなく気になってはいるんだけど、ちょっとハードルが高いかも......」と悩むあなたに、筋金入りのクラシック通である慶應義塾大学教授・許光俊氏が、クラシックの楽しみ方、意外なトリビア、背景にある歴史などを楽しくお伝えします。

もちろん、すでにクラシックが大好きな方が読んでも、楽しい発見があるはず。

今回は音楽コンクールをどう考えるか、についてです。

どうぞご堪能あれ。

(本記事は、『はじめてのクラシック音楽』の一部を抜粋、編集したものです)

コンクールとスポーツ大会の違い

日頃は芸術の話題にはあまり熱心とは言えないテレビのニュースも、コンクールとなると話は別です。海外の何々コンクールで日本人の誰某が優勝したなどと華々しく報道します。

その最たる例がショパン国際ピアノコンクールで、長い時間をかけて紹介されます。なかには、このコンクールだけを熱心に追いかけるファンもいるようです。昨今は「ショパコン」などと短く略されていますが、品がないなあと私は思います。

こうしたコンクールについて、世の中には大きな誤解があるようです。どうもスポーツと混同しているようなのです。いろいろな国から、われこそと思う人々が名乗りを上げ、予選から勝ち進んでいって、いよいよ本選。確かにここまではスポーツに似ているのですが……。