2005年のmixiで僕は「ネトウヨ的なもの」を初めて認識した…初期ネトウヨが持っていたイメージをたどる

「老いた親が突然、韓国や中国を罵倒するような言葉を吐くようになって戸惑っている」

昨今、そんな声をしばしば耳にするようになりました。

ルポライターの鈴木大介さんも、父親が老いとともに「ネット右翼」的な言動をとるようになったことに戸惑った一人です。

父親の死の直後から、鈴木さんは父親の「右傾化」についてより深く考えるようになります。

なぜ父は右傾化してしまったのかーー。

この問題に取り組んだ鈴木さんの新著『ネット右翼になった父』から、鈴木さんが「ネット右翼的なもの」といかにして出会ったかを振り返るパートをお届けします。

mixiで目にしたもの

「ネット右翼」について、これまでの僕は保守思想をベースにした「非常に残念な人たち」というイメージで捉え、深く考えたこともなかったが、記憶を掘り起こせばその認識がおぼろげに生まれてきたのは、2005年から2009年ぐらいのこと。日本におけるSNS普及の先駆けとなったmixiを利用する中でのことだったと思う。

きっかけは、それまで政治的な発言を特にしてこなかった友人の一部が、経済発展著しい中国のパクリ商品(日本製品の模倣品)の品質の低さや、韓国で放映された日本アニメの剽窃ひょうせつとされるロボットアニメ作品を、あからさまに嘲弄の文脈、そして政治的な文脈で、SNS上の日記やつぶやきの中であげつらうようになったことだ。