2023.01.12

「中国のリニアは類人猿がつくっている」…JR東海・葛西敬之が、シャレにならない暴言を吐いた日

2022年末に刊行された『国商 最後のフィクサー葛西敬之』(森功著)の話題が止まらない。一般にはあまり知られていない葛西敬之という一民間経営者が、安倍政権を裏で牛耳っていた事実が明らかになったからだ。同書では、安倍を総理に押し上げたメンバー非公開の財界サロン「四季の会」の存在が明かされ、元メンバーである野村証券元社長の氏家純一の赤裸々なインタビューが掲載されている。その内容は衝撃的だった。        『国商 最後のフィクサー葛西敬之』連載第10回後編

ある日、与謝野が安倍を連れてきた

氏家が思い起こす。

「たしかに四季の会は与謝野さんを囲む会として葛西さんが中心となって立ちあげました。葛西さんと与謝野さんは東大法学部の同窓で、与謝野さんは大学で野球をしていたとか。
私にとっても与謝野さんは麻布中学、高校の先輩でした。学生時代から知っていたわけではないけど、金融界に麻布出身者が多く、その関係から私も与謝野さんと知り合いました。

四季の会では、最初は与謝野さんが真ん中に座ってワイワイやっていました。春夏秋冬それぞれにおこなっていたわけではなく、会合の回数はもっと少なかった。会合は新橋の金田中(かねたなか)が多かったように感じます。そんなあるとき与謝野さんが、『若くて将来有望な政治家だ』と官房副長官の安倍さんを連れてこられたのです」

  • 『成熟とともに限りある時を生きる』ドミニック・ローホー
  • 『世界で最初に飢えるのは日本』鈴木宣弘
  • 『志望校選びの参考書』矢野耕平
  • 『魚は数をかぞえられるか』バターワース
  • 『神々の復讐』中山茂大