家族を持つ者にとっての死亡保障は、残された家族のこれからの生活を支えるための保障ですので、自分の収入がなくなった分を補填する額が目安になります。結婚、出産、離婚、退職など、ライフスタイルの変化に合わせ、その時々の公的保障を確認し、不足分を補う死亡保障を設定することが必要です。
家族を持たない者にとっての死亡保障は、自分の生活を残さず整理するための額が目安になります。現在の自分の資産・負債を年に1度は把握し、万一の時に整理できるだけの資金を持っているか。不足しているようなら死亡保障で補う準備が必要です。
保険のご相談者の中には、死亡保険金受取人である人が、保険の内容や金額を把握していないケースがよくあります。実際死亡保険金受取人を決める権限は契約者にあり、申込むときに、受取人の署名をいただく必要はありませんから、受取人であることを知らない場合もあります。万一の時に保険の請求をするのは受取人であり、契約者ではありませんので、受取人にはきちんと情報を伝えてください。せっかく上手に準備した保険も請求しなければただの紙切れです。保険に加入された場合は家族で共有し、保険証券はわかりやすいところに保管することで、いざというとき忘れずに使える保険になります。