妻の出産に立ち会い後「セックスレス」に陥った38歳の男性に「恋愛心理研究所所長」が導き出した「意外すぎるアドバイス」
日本性科学会が1994年に「セックスレス」を定義してから約30年が経ち、現在では「セックスレス」という言葉も一般化し、もはや珍しいことでもなくなったように見える。
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター実施した、性の大規模調査『ジャパンセックスサーベイ2020』によれば、1年間まったく性交渉をしていない男女の割合は男性では41.1%、女性は 49.5%という結果を報告している。
そんな社会状況を背景に、じつは「セックスレス」で悩む男女も増えているという。日本初の恋愛カウンセラーとして日々人の悩みに向き合ってきた、安藤房子氏のもとにも、相談をもちかける男女も多く、今回の相談者である会社員の健太さん(仮名・38歳)もそのひとりだ。妻の出産に立ち会ったのを機にセックスレスに陥ってしまったという。
<【前編記事】妻の出産に立ち会い後に「セックスレス」に陥り3人の女性と関係を持った、38歳男性の「悲痛な告白」>では、妻を愛しているのに、誘われると萎えてしまう自分を責めつづける深い悩みをお伝えした。本稿では、その悩みに対して安藤氏が導き出した解決策をお伝えする。
普段の暮らしでスキンシップを
まず、EDにはいろんな理由がありますよね。たとえば動脈硬化。この要因は50代以上の方に多いので、健太さんにあてはまる可能性は少ないです。健康診断の結果からも糖尿病でもなさそうですし、やはり心因性なのでしょう。
実は、健太さんのように立ち合い出産をしてから、妻とセックスレス陥ってしまったという男性が、ときどきいます。そんな方に共通しているのは、優しくて奥さん思い、繊細で協調性があるところです。

そもそも、そういう方だからこそ、奥さんの大切な出産に立ち会おうと思ったのでしょう。しかし、想像を超えた現場に心がついていかなかった。そして、その心のうちを奥さんに話すことができず、ひとりで抱えてしまい、悩んでしまうのです。
なので私は、立ち会い出産を相談されたら、まずすすめません。なぜなら人って、“見たことを見なかったことにはできない”からです。たとえば、奥さんの浮気の現場を見てしまったら? スマホで男性といちゃいちゃしたLINEのやりとりを見てしまったら? それを見なかったことにはできませんよね。
立ち合い出産も同じです。体験してしまったら、していなかった自分には戻れないのです。なので、誰かに相談するくらい迷っているなら、しないほうがいいと思っています。
でも、健太さんは見ちゃったのでね。きつい言い方になりますが、それを受け止めていくしかない。幸い、セックスレスに陥っても奥さんを愛する気持ちは変わっていないようですね。セックスへのハードルが高いようならばひとまず、普段の暮らしの中でのちょっとしたスキンシップをはじめてみてはどうでしょう?