持ち家か、賃貸か——永遠のテーマでもあるが、『ほんとうの定年後』では、持ち家のほうが賃貸よりも良い選択であると結論づけている。
〈住居については、持ち家の購入が良いか、それとも借家住まいが良いかは、一概に甲乙つけがたい問題でもある。
持ち家には住宅ローンさえ払い終えれば自身の資産になるというメリットがある一方、借家にもライフスタイルに合わせて自由に住居を変えることができるというメリットがあるなど、それぞれに一長一短がある。
ただ、こうした中、定年後の家計を展望してわかることは、結果的には人生の最終期に持ち家を所有していることは、概ね良い選択になるということである〉(『ほんとうの定年後』より)
定年後に住宅ローンをどれくらい払っているのか、医療費負担がどれくらいなのか——『ほんとうの定年後』では、そうした重要トピックについても統計データの結果から分析している。
現役世代では支出が増える一方なので、定年後の生活にも漠然とした不安を抱く人も多いかもしれない。定年後にはさまざまな支出が減っているという現実を知ることで、人生100年時代を多少ラクな気持ちで生きることができるのではないだろうか。