その結果、中国は2020年には、結婚適齢期とされる20歳から45歳までの人口で見ると、男性の数が女性の数よりも、3000万人も多い社会となってしまうのだ。
3000万人! 実に、日本の総人口の約4分の1にあたる数だ。
「持ち家のない男」は話にならない
中国を代表するネットメディアの一つ、テンセント・ネット(騰訊網)は、早くも2011年8月18日付で、「3000万人独身男の憂鬱」と題した長文の記事を掲載している。
その要旨は、次のようなものだ。
〈それは言ってみれば、北京の第三環状線の中にマンションを買いたい膨大な人々と、供給されるマンションの数とが釣り合っていないようなものだ。
結婚適齢期の女性の『供給』が、結婚適齢期の男性の『需要』にマッチしていないのだ。
その結果、どうなるかと言えば、やはりマンション問題と同じようなことになる。すなわち2020年には、3000万人もの独身男性が出現することになる。
総じて言えば、男女の数の不均衡は、女性を追い求める男性に、さらに高額のコストを強いることになる。
これは結婚適齢期の男性たちが共通して支払わなければならない代償なのだ。だがそれでも、3000万人もの『不幸者』が出ることになる〉