30歳の専業主婦が絶句した…月謝の高い「幼児教室」で起こった、母親たちの「マウント地獄」
子育てへの不安で入会を決めた
子どもがいる家庭を悩ませる教育費問題。
「自分で考え、表現する人間を育てる」を目標に非認知能力を高める教育に注目が集まっているものの、従来の詰め込み型教育を受けて育った親世代にとっては、子どもに何を与えればよいのか悩むことも多い。
都内在住の専業主婦である、ユカさん(仮名、30歳)も、我が子の育て方で悩んでいたという。「非認知能力」を高める教育や、その手法についてをインターネットなどで調べていたユカさんだったが、自分ひとりでまかなえるようとは思えず、幼児教室に通うことにしたという。
幼児教室のプログラムに満足していたが、その一方で同じクラスのママ友たちとは馴染めず、その言動に疲弊する日々が続いたと話してくれた。
「子どもの将来に何か役立てばと思い、生後半年頃から幼児教室へ通わせました。1クラス5組前後の少人数制、月齢に合わせた教育が受けられることが魅力的で入会を決意。しかし実際は、ママ同士のお付き合いが大変で、子どもの教育どころではなかったんです」
ユカさんが通わせていたのは全国展開している有名な幼児教室だった。50分のレッスンが週1回で月謝は2万円ほどと高額だが、様々な知育おもちゃを使いながら子どもたちに優しく話しかける先生の姿に魅力を感じ、入会を決めたそうだ。

「見学会に行ったその日に、夫に相談しました。『赤ちゃんの時から通わせる幼児教室って、意味あるの?』と夫は微妙な反応でした。でも子育てに不安があった私としては、幼児教育のベテランから教えてもらえることがあるならば入会する価値があると思ったんです。毎月2万円は正直、割高感がありましたが、月謝を支払ってくれた夫には感謝の気持ちでいっぱいです」
レッスンに遅刻しないようにと20分前には教室前にいたユカさん。子供をあやしながら待っていると、お受験スーツのような紺色のキチンとしたスーツを着た、黒髪ボブヘアーのママ、Aさん(30代、男児ママ)が話しかけてきた。
「これがママ友地獄への始まりだった」こうユカさんは振り返る。