2023.01.21

中国の人口減少の「本当のマズさ」…「超深刻な高齢社会の問題」が「日本の10倍規模」で襲いかかる

ついに中国の人口が減少に転じた。

世界中の国々がこの「巨像」の動向を注視している。

13億という巨大な人口を抱えるこの国で、今後、どのように人口が減っていくのか。そして、それは中国社会にいったいどのような影響を与えるのか。

2018年の段階で中国の人口問題に光を当てていた『未来の中国年表』より一部を抜粋、編集し、この深刻な問題の本質に迫る。

以下で焦点を当てるのは、「高齢化」だ。

同書の著者であり、中国ウォッチャーとして知られ、著書やテレビ出演も多い近藤大介氏は、中国の人口問題をどう見るか。

未来の中国年表

「還暦以上」が5億人!

2049年10月1日、中国は建国100周年を迎える。

だが、その頃の中国が祝賀ムード一色に染まっているとは限らない。なぜなら、中国の人口学者たちも警鐘を鳴らしていることだが、このまま進めば中国は2050年頃、人類が体験したことのない未曾有の高齢化社会を迎えるからだ。

『世界人口予測2017年版』によれば、2049年の中国の人口は13億7096億人で、2050年は13億6445億人。これは、2011年の中国の人口13億6748万人、及び2012年の13億7519万人と同水準だ。

だが、2010年代の現在と、2050年頃とでは、中国の人口構成はまったく異なる。

『世界人口予測2015年版』によれば、2015年時点での中国の人口構成は、0歳から14歳までが17.2%、15歳から59歳までが67.6%、60歳以上が15.2%、そして80歳以上が1.6%である。

それが2050年になると、激変する。