【全エリア実名】全国で起こるM8以上地震「危険度マップ」東京では19万棟が倒壊、帰宅困難者750万人

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別の地震を引き起こすトリガーに

南海トラフ地震が隣接する地域でまったく別の海溝型地震を引き起こすこともあり得るということだ。

日本には南海トラフ級の巨大地震を起こすリスクの高い海溝が、それぞれのプレート境界線上にいくつも存在する。

まず挙げられるのが、南海トラフの南西端に続く琉球海溝だ。

「この海溝部でもフィリピン海プレートがユーラシアプレートや北アメリカプレートに沈み込んでいるので、当然、南海トラフ地震と連動する可能性があります。おそらく、最大規模でマグニチュード8・5以上の地震が考えられるでしょう」(前出・高橋氏)

2016年4月20日、熊本のマグニチュード7.3の地震で倒壊したアパート(Photo by Taro Karibe/Getty Images)
 

琉球海溝よりもはるかに広大な震源域を持つのが、千島海溝、日本海溝だ。これらの震源域でマグニチュード9の地震が起きれば、東北地方の内陸部を大きな揺れが襲い、仙台や陸前高田、八戸などの沿岸部は再び津波の恐怖に見舞われることになる。

日本海側も油断はできない。日本海東縁部海溝の震源域は札幌から長野県まで広がっており、いつ激しく揺れてもおかしくはない状況だ。過去200年間で19回もマグニチュード7前後の大地震が起きている。

巨大地震はいつどこで起きるか分からない。災害から生き残るためには、常に最悪の事態を想定しなければならない。

「週刊現代」2023年1月28日号より

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