歴代の大河ドラマでは、だれが「家康」を演じてきたか? その「役者の変遷」から見えてくること
大河の家康、誰が演じてきたか?
2023年の大河ドラマは徳川家康が主役である。
大河ドラマではよく出てくるが、でも主役となると多いわけではない。
徳川家康だけが主人公の大河ドラマは過去1回しかない。
ちょうど40年前、昭和58年(1983年)の『徳川家康』だけである。主演は滝田栄。
もうひとつ平成12年(2000年)の『葵 徳川三代』というのもあったが、これは家康、秀忠、家光という徳川最初の三代将軍を主人公にしたドラマであった。しかも中心に描かれたのは二代将軍秀忠で、徳川三代とは言いながら、これは徳川秀忠の大河ドラマだったとするのが、たぶん、正しいとおもわれる。

なので、徳川家康を単独主人公にした大河ドラマとしては2本目、40年ぶりの『どうする家康』である。
主演は松本潤。
今年で満40歳を迎える。つまり彼はちょうど滝田栄の『徳川家康』が放送されていたときに生まれたということだ。いや、それだけのことだが。
徳川家康を単独主人公にした大河は少ないが、でも登場している回数は多い。たくさん出ている。
『どうする家康』で大河ドラマ62作目。
そのうち戦国期を舞台にしたのは27作で、徳川家康は26作に出ている。
ちょっと並べてみる。
家康を演じた役者名と、そのときの年齢(その年のうちに迎える満年齢)を併記する。また役者名も出演当時の表記に準拠している。