わずか18歳の選択で、その先の人生がまったく違うものになる。だからこそ、大学を名前や偏差値だけでなく「卒業後に幸せになれるか?」という観点から評価したほうがいい。頑張れ、受験生!
「コスパ」のいい大学とは
背伸びして上の大学を目指すか、それとも手の届きそうな大学を受けるか……。全国の受験生と保護者が悩む季節がやってきた。大学入学共通テストは終わり、いよいよ国公立大学の出願が始まろうとしている。
通常は偏差値や学費を基準に大学を決定するが、もう一つ考えるべきなのが「コスパ」(コストパフォーマンス)だ。懸命に勉強して多額の学費を払ったのに、就職活動では評価されなかったり、その後の人生で幸福感を得られなかったりすることはよくある。その逆も、またしかりだ。
今回、本誌では最新のデータとOBの証言をもとに各大学の実力を採点し、「今入ると損する大学ランキング」を作成した。

たとえば東京大学は「コスパ」の観点から、どう評価されるのか。(1)入りやすさ(30点満点)は最難関だけあって1点しか入らない。勉強時間や惜しみない努力が求められる点ではコストが高い。また授業料は他の国立大学と同じ年約54万円で、(2)学費の安さ(20点満点)は18点だ。
一方、パフォーマンスの面では圧倒的で、(3)就職の強さと(4)将来の年収はどちらも満点の20点を獲得。40歳時の平均年収は1092万円と、他大学を圧倒する。
だが、「コスパ」はこれだけでは決まらない。OBの幸せ度や男女比率などのデータをもとに採点した(5)人生充実度(10点満点)も重要な要素だ。