2023.01.26
# 就活 # 東大

実は「コスパが悪い」国公立大学ランキング…東大よりも「おトクな大学」があった!

「卒業後の幸せ」から考える
週刊現代 プロフィール

最もコスパの悪い大学は?

下の表にあるように「今入ると損する国公立大学」の1位は東京外国語大学となった。足を引っ張ったのは、将来の年収だ。40歳時点で平均731万円と最も低い。

「外語大では『東南アジア第2地域、ビルマ語』のように、13地域27言語から専攻地域と言語を選ぶことになります。就職やビジネスでの実用性がない言語を選択してしまい、後悔する学生も珍しくありません。また『大企業の内定を蹴って専攻地域の人形劇団に入る』など、収入より自分の趣味を追求する人も一定数います」(『大学図鑑!』監修のオバタカズユキ氏)

2位一橋大学は62点、5位東京工業大学は63点だった。どちらも入学難易度は高いが、東大や京大には劣る。就職、収入で一定の成功を収めるものの、学歴競争の頂点に立てなかった「引け目」をなんとなく引きずる人生になりがちだ。

「模試でB判定を取ったことがあって、本当は東大にいけた……と30すぎても強がる同級生がいます」(一橋卒30代男性)

知名度不足も深刻で、「東工大に入ったことを関西で暮らす祖母に報告したら、『工業高校?』と聞き返されてしまいました」(現役東工大生)という人が後を絶たない。

 

反対に、難易度のわりに就職も収入も優れた「コスパが良い」大学は東京都立大学(14位)だった。授業料が国立大学より安い(年約52万円)うえに、都民なら約28万円の入学金が半額になる。

しかも他の有名国公立と比べて偏差値も低く、入学しやすいのも大きい。

関西では神戸大学(13位)のコスパが良かった。

「神戸大は経営や経済といった社会科学系が秀でている。大学そのものがビジネス体質で就職も強いです」(教育ジャーナリストの山内太地氏)

「週刊現代」2023年1月28日号より

後編記事『入ると“損”する「私立大学」ランキング…コスパ最悪だった「意外な名門大学」の実名』では、今入ると損する大学ランキング私立大学編を紹介していく。

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