2023.01.25

「終活は天国に行くための切符」映画『お終活』の香月秀之監督(66歳)が遺言書を用意して辿り着いた「新たな心境」

【前編はこちら】

橋爪功と高畑淳子が熟年夫婦役を務め、「人生の終い方」考えさせられる映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』。’21年5月の映画公開後、現在も各地の公民館などで上映が続けられている。では、監督の香月秀之さん自身は終活に取り組んでいるのか? 66歳の終活事情について伺った。

義務感だけで「終活」するのは違う

この作品でもセリフに出てきましたけど、「人間って死を遠いところに置いておきたい」。その気持ちもわかります。けれど、現実的に考えた時に、困るのは残されたほうの人間です。だからこそ、自分勝手にするんじゃなくて、ちゃんと準備してほしいんですよね。

でも「義務感」だけでやるのはやっぱり違う。終活をやるんだったらポジティブにやりましょうよ、というメッセージもこの映画には込められていると思います。情報としてやらなければいけないことはある。じゃあ、気持ちはどう持っていくか。そこもかなり大事だと思います。

はじめは「終活」に反発していた真一(橋爪功)、映画『お終活』より
 

作中では、昔気質だった真一(橋爪功)も、妻である千賀子(高畑淳子)が死ぬかもしれないと実感して、終活に積極的になり始めました。結局ね、本人が自覚するしかないんですよ。

この映画のもうひとつのテーマとして、愛っていうのを描いたんですね。そこで何度も描いたのが、「天国ってあるんですか?」っていうこと。個人的に、僕は天国というものはあったほうがいいと思っています。天国がないと残された人は悲しい。気持ちの持っていきようがないというか。

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