ボディポジティブなメッセージをSNSや記事で発信している、プラスサイズモデルの吉野なおさん(モデル名:Nao)。外見にコンプレックスがあったり、食べ物とうまく付き合えない摂食障害に悩む人だけでなく、恋愛や人間関係、親との関係性など、様々な悩みがなおさんのところに届くという。

そんななおさん自身も悩みを抱えている。それは自身の母親との関係性だ。お金にルーズな性格の母親との関係から「お金のトラブルを抱える人」の問題点をなおさんなりに探り、寄稿してくれた。

以下、吉野なおさんの寄稿です。

 

金銭トラブルメーカーの母

お恥ずかしい話だが、私の母は金銭トラブルメーカーである。母の日や誕生日にプレゼントを贈っても「こんなのよりお金の方が欲しいんだけど」と言われる上に、物を大事にできないので、もう何もしなくなってしまった。

そして母からくる電話の99.9%は、「お金が欲しい」という話と、愚痴である。そんな母に対して、私は素直に感謝することができないでいる。「おめでとう」「ありがとう」も言えない。親不孝かもしれないが、私のような複雑な親子関係に悩む人は、実は結構多いのではないかと思う。恥を忍んで、そんな母とお金についての話をシェアしようと思う。

たとえば、先日は「風邪っぽくて病院に行きたいから、2万5千円ぐらい欲しいんだけど……」という電話が母からかかってきた。国民健康保険を使えば、自己負担額は少ないはずだし、薬代も含めていくらなんでも数千円のはずだ。そこで1万円を送金したところ、「ねぇ、振り込まれていたのは1万円なんだけど!? なんで言った通りの金額を振り込んでくれないの! 2万5千円じゃないと困るんだけど!!」と、怒りの電話がかかってきた。母が通っているのは、一体どんなタイプの病院なのだろう。しかもなぜ、2万5千円という、はっきりした金額なのだろう……。

借金があるからなのか常にお金がない状態だ。photo/iStock

実は、以前にも同じように「病院に行きたいから、まとまったお金が欲しい」という電話が来て、言われた通りの金額を振り込んだことがある。そのときは、それほど体調が悪いのだと心配した。しかし後日確認すると、病院へは行かなかった上に、さらにお金が欲しいと言ってきた。よく聞けば、すでに送金したものは知人への借金返済に使い、今度は生活費がほしいという。病院に行く話は嘘だったのだ。しかも知人への借金があったとは……。そんな風に、母は四六時中人の心配を裏切り、信頼を失くすような言動をとるのである。