「裕福な家の奥さんをもらったヤツはいいよな」モラハラ夫に耐え切れず…39歳専業主婦が始めた「離婚5ヵ年計画」のヤバすぎる中身
カウンセラー・潮英子氏は、お茶の水女子大学大学院で夫婦問題を研究後、各種相談機関で活動を行っている。今回は、「離婚5ヵ年計画」でモラハラ夫と縁を切った主婦(39)の6年間をリポートする。
横田さんの場合
私が最も多く受けているのは夫婦不和の相談だが、コロナ禍以降、在宅勤務で夫婦が顔を合わせる時間が長くなったせいか、ここ数年さらに増えている印象がある。
相手への不満がある場合、どうして欲しいのか冷静にきちんと伝えるのが一番である。しかし相手がキレやすく、恐くてとても話し合いなどできないという人も多く、安易に「コミュニケーションを図りましょう」とも言えないのが現実だ。
その中で、何とか折り合いをつける方法を見つけながらやりくりしていけそうな夫婦もいれば、離婚した方が幸せだと思われるケースもあり、正解はひとりひとり異なるものだと痛感している――。

横田早紀さん(仮名)は39歳の時から月に1回、6年間に渡り来談してくれた長い付き合いのクライアントだった。小柄で線が細く、おとなしげな外見だが、礼儀正しく誠実で好感が持てる人柄の方だ。相談の主訴は「夫の言動が辛い。これってモラハラなのでしょうか?私の我慢が足りないのでしょうか?」というものだった。