2023.01.24

中国で始まった人口減少…じつはそのウラで「中国の大学生の就職難」がいよいよ深刻なことになっていた

ついに中国の人口が減少に転じた。

世界の国々がこの「巨像」の動向を注視している。

13億という巨大な人口を抱えるこの国で、今後、どのように人口が減っていくのか。そして、それは中国社会にいったいどのような影響を与えるのか……。

ところで、中国の人口に関連して問題となっているのは「人口減少」だけではない。

じつは、「大卒の人口が多すぎる」という点も、この国では大きな注目を集めているのである。

2018年の段階で中国の人口問題に光を当てていた『未来の中国年表』より一部を抜粋、編集し、この深刻な問題の本質に迫る。

同書の著者であり、中国ウォッチャーとして知られ、著書やテレビ出演も多い近藤大介氏は、中国の人口問題をどう見るか。

未来の中国年表

大学の就職率はどうか?

中国という国は、政府の公式発表とは別に、肌感覚も養っておかないと、見誤ることになる。私が数ヵ月に一度の訪中を自分に課しているのは、まさに自分で街を観察した肌感覚を大事にしたいからである。

中国の2017年のCPIは、1・6%増と発表された。だが、北京のコンビニやスーパー、レストランなどで定点観測していると、年間の物価上昇率はそれをはるかに上回っていることが確認できる。

肌感覚ということで言えば、大学生の就職率も、日本と中国とでは差がある。私は、中国でバブル経済真っ盛りと言われた胡錦濤政権の末期(2009年から2012年)に北京に住んでいたが、当時の肌感覚からしても、せいぜい大学卒業生の3人に二人が就職にありつける程度だった。