2022年10月に第2子を出産したモデルの浅見れいなさん。2023年最初の連載では「自分が3人いたら」と思いながら、生後3ヵ月の長男と4歳の長女の子育てに奮闘する様子を、綴ってくれている。

前編「浅見れいな『上の子が大変だよ』に緊張…弟が生まれた4歳長女の『赤ちゃん返り』」では、大好きな絵本『ちょっとだけ』に自分を重ねる長女の微笑ましい「お姉さん」ぶりをお伝えした。
もともと長女は赤ちゃんや小さい子のお世話をするのが好きで、お姉さんになることに憧れていたという。そんな長女の張り切りぶりを少しだけ心配したれいなさんは「お姉さんになるという事は、何もできない赤ちゃんのために少しだけ我慢しないといけなくなるよ」と優しく言い聞かせてきた。
おかげで周りから「上の子が大変になる」と聞いていたけれど、むしろ可愛らしい赤ちゃん返りに愛おしさが増したという。

弟の隣で、自分で準備した牛乳入り哺乳瓶を加える「赤ちゃん返り」にほっこり。写真提供:浅見れいな

だが子育ては、順風満帆な時ばかりではない。
後編では、れいなさんと長男、そして夫までを巻き込んだ、長女の「納得できなかった」出来事についてお伝えする。

 

出産で入院も笑顔でお見送り

娘のお気に入りの絵本『ちょっとだけ』は、主人公のなっちゃんのお家に赤ちゃんが来るお話だ。懸命にお姉さんになろうとちょっとだけ頑張ったり、ちょっとだけ我慢する、お姉さんの姿はちょっとだけ切ない。
娘だけでなく、私もその本が大好きになって、繰り返し読んだ。

そんな心の準備もあってか、いざ出産で入院となった時は、陣痛中の私を「ママ、頑張ってね! 待ってるよ!」と笑顔で送り出してくれた。そして入院中はパパの頑張りもあって、泣かずに楽しく過ごせていたようだった。

「赤ちゃんの足、小さいね」と喜ぶ娘。あなたもそうだったんだよ。写真提供:浅見れいな

退院の日に病院の外で再会した少しお姉さんになった娘は、照れくさそうにはにかんだ笑顔で抱きついてきた。
あの顔は絶対に忘れない。