5歳の娘と3歳の息子を育てながら、「笑い」と「涙」をテーマにした子育て漫画をブログインスタグラムで発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。

本サイトでも、『子育て漫画:笑う母には福来る』を連載。「わかりみが強すぎる」「自分の子育てを思い出して泣いた」「子育てワザが参考になる」といったコメントがたくさん届いています。

いつもは、子育てに奮闘する日々のなかで、思わず笑ってしまったことや感動したこと、子どもたちから学んだことなどを漫画にして描いているはなゆいさんですが、ちょっと異なるテーマの漫画が子育て中の人たちから話題を集めています。それは、「川崎病」について綴った漫画(『川崎病 手遅れになりかけた話』現在53話まで、入院編も交えて展開中)です。現在5歳の娘さんが2歳のときに、原因不明の発熱で悩まれた経験を丁寧に描いた作品です。

はなゆいさんがなぜこの作品を描かれたのか、思った以上に罹患する子どもが多いという「川崎病」について、その思いを綴っていただきました。

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発熱の娘と2ヵ月の息子を抱えての不安な日々

『川崎病 手遅れになりかけた話』を描かせていただきました。この病気と診断されたお子さんは、すんなりと病名が分かった方は少なく、別の病気と診断された経験のあることが多いようです。中でも、「不全型の川崎病」の診断は難しいとされています。

川崎病は、全身の血管に炎症がおきていろいろな症状が出ます。発熱、両白目の充血、唇や舌が赤くなる、発疹(BCGの痕が赤く腫れる)、手足が赤く腫れる、首のリンパ節の腫れるの6つの症状が現れます。これらの中の5つ以上の症状があれば川崎病と診断されます(※1)。ですが、川崎病になっても5つ以上症状が出ないケースもあり、これを「不全型」と呼びます。不全型の見極めは難しく、風邪や感染症と言われてしまうケースも少なくありません。

そして、熱の下がらない我が子を抱え、何軒も病院をはしごするのは大変です。ましてや妹弟がいるとなると、下の子も連れての通院になります。我が家もまる子が発症した際、下の子は生後3ヵ月でした。それなのにその子を満足に見る時間がとれず、娘は日々衰弱していく……。

最初、インフルエンザなどの感染症だと思っていたので、高齢の親に下の子の世話をお願いできず、さらに夫は海外出張中。何を信じたらいいかわからず、スマホ検索をし続けた結果、余計に混乱する……という状況でした。

とはいえ、娘が川崎病になったのは2年以上も前のこと。今は元気にしているし、もう大丈夫だろうと思っていたのですが、実際に漫画を描いてみたら、忘れていた当時の記憶や気持ちがあふれ出し、涙が止まらなくなりました。自分が思っていた以上にギリギリの精神状態だったんですね。

連載中に読者の方から「どうして当時○○しなかったの?」といったコメントをいただくこともありました。今振り返ると、もっとスマートに対応できたかも、と思うところはたくさんあります。周りに相談しなかったこと、夫に頼らなかったこと、一人で頑張りすぎてしまったことーー。

でも、当時私のように自分を追い詰めてしまうママさんって、多いのではないでしょうか。なので、当時の私の失敗も含めて、あえてせきららに記録しました。

はなゆいさんの『川崎病 手遅れになりかけた話 0』を次のページからお届けします。
漫画/はなゆい

※1:日本血液製剤機構『川崎病』https://www.jbpo.or.jp/kd/