2023.01.28

【競艇界の闇】「お迎えかな…さようなら」不正が疑われるA1ボートレーサーがついに沈黙を破った

不正が疑われる選手が沈黙を破った

<長年に渡り受けた選手からの集団によるイジメ…>

<どうも自分は人間として扱ってもらえないみたいです>

<お迎えかな…さようなら>

ボートレーサー・中村亮太選手(登録番号4070、長崎支部)が、自身のTwitterに「引退」を示唆するメッセージを投稿したのは、1月11日のことだった。

「現代ビジネス」は1月8日、「競艇選手A」に八百長疑惑が浮上していることを報じた(『史上最高売上を達成の裏で…ボートレース界に忍び寄る、八百長スキャンダルの「深すぎる闇」』)。冒頭の投稿は本人によるものと判断し、ここで「選手A」が中村選手であることを明らかにしたい。

中村選手のTwitterより中村選手のTwitterより
 

昨年(2022年)10月27日、下関競艇(山口県下関市)第10レースに1号艇で出走した中村選手は、もっとも有利とされるインコースに入りながら最下位の6着に沈んだ。

だが、当該レースにおいては「売上の急増」「1号艇を外した舟券の大量購入」といった異常投票が確認されており、中村選手に故意の敗退行為、いわゆる「八百長」があったのではないかとの疑念が生じている。

中村選手の投稿に、八百長疑惑に関する内容は一切ない。本来、本人がファンに向け説明すべきことであると思うが、まず結論を先に言おう。

中村選手は、一般財団法人日本モーターボート競走会(以下「競走会」)の聴取に対し、事実上、不正を認めていた。そして、競走会はそれを知りながら、取材に対し「不正はない」と説明している。競走会の隠蔽体質は深刻なレベルと言わざるを得ない。

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