2023.01.26

中国がついに人口減少へ…そのウラで「労働力が足りなくなる」という“大問題”も危機的な状況になっていた…!

ついに中国の人口が減少に転じた。

世界の国々がこの「巨像」の動向を注視している。

13億という巨大な人口を抱えるこの国で、今後、どのように人口が減っていくのか。そして、それは中国社会にいったいどのような影響を与えるのか……。

ところで、こうした「人口減少」に関連して、中国では「労働者不足」という問題も懸念されされている。

2018年の段階で中国の人口問題に光を当てていた『未来の中国年表』より一部を抜粋、編集し、この深刻な問題の本質に迫る。

同書の著者であり、中国ウォッチャーとして知られ、著書やテレビ出演も多い近藤大介氏は、中国の人口問題をどう見るか。

未来の中国年表

「中国製造2025」とは?

2015年3月5日の「政府活動報告」で、李克強首相(当時)は注目すべき発言をした。

「新たなプラン『中国製造2025』を実施する。創新(イノベーション)の駆動を堅持し、知恵をしぼり、基礎を強化し、環境にやさしい発展をし、製造大国から製造強国への転換を加速していくのだ」

それまで誰も聞いたことがない「中国製造2025」なるものをブチ上げたのだった。2015年に発表したので、10年後を意識して「2025」と命名したのである。

「中国製造2025」が具体的に何を意味するのかについて、李克強首相はこの時、次のように説明した。