「工業化と情報化を緊密に融合させ、インターネット化、デジタル化、AI化などの技術を開発、利用し、重要分野で機先を制し、突破していく。先端技術、情報ネット、半導体、新エネルギー、新素材、生物医薬、航空エンジン、燃料タービンなどを重点項目とし、一群の新産業を主導的な産業へと育てていく。
『インターネット・プラス』(インターネットに関連した新産業)の行動計画を制定し、スマホ、クラウド計算、ビッグデータ、IoT(物のインターネット)などと製造業とを結合させていく。インターネット通販、工業用ネット、インターネット金融などを健全に発展させ、ネット企業が国際市場に展開していけるよう導いていく。政府として、400億元(約6800億円)の新産業創業投資基金を作り、多くの資金援助によって、産業イノベーションに活力を与えていく」
李克強首相は続いて、全国人民代表大会終了後の3月25日に国務院常務会議を招集し、改めて「中国製造2025」を決議。同年5月19日に、国務院が正式に発布した。
その内容は、「5大工程、10大分野」に集約される。
〈5大工程〉 (1)製造業イノベーション・センター建設、(2)AI製造、(3)工業の基礎力強化、(4)グリーン製造、(5)最先端機械イノベーション
〈10大分野〉 (1)新世代のIT産業、(2)高度なデジタル機器とロボット、(3)航空宇宙設備、(4)海洋工程設備及び先端的な船舶、(5)先進的な軌道交通設備、(6)省力と新エネルギー車(NEV)、(7)電力設備、(8)農機設備、(9)新素材、(10)生物医薬及び高性能医療機器