2023.01.26

人口減少が始まった中国…「ブルーカラーの労働者が足りない」という「まさかのピンチ」が到来していた

ついに中国の人口が減少に転じた。

世界の国々がこの「巨像」の動向を注視している。

13億という巨大な人口を抱えるこの国で、今後、どのように人口が減っていくのか。そして、それは中国社会にいったいどのような影響を与えるのか……。

ところで、こうした「人口減少」に関連して、中国では「労働者不足」という問題も懸念されされている。とりわけ、製造業にたずさわるブルーカラー層で問題は深刻だ。

2018年の段階で中国の人口問題に光を当てていた『未来の中国年表』より一部を抜粋、編集し、この深刻な問題の本質に迫る。

同書の著者であり、中国ウォッチャーとして知られ、著書やテレビ出演も多い近藤大介氏は、中国の人口問題をどう見るか。

未来の中国年表

製造業の人手不足

中国の製造業における「用工荒(ヨン ゴン ホアン)」(人手不足)は、日増しに深刻になる一方だ。

「用工荒」に関して、私はいまでも鮮明に覚えている光景がある。北京の駐在員時代に勤めていた日系文化公司のオフィスは、北京駅の真向かいのビルの中にあった。その北京駅の前の広場は毎年、春節(旧正月)の連休明けになると、「人山人海(レンシヤン レン ハイ)」(黒山の人だかり)で、歩くのもままならないほど混み合っていた。