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「仕事以外にしたいことがある」パリジャンの優先すべき価値観は「どう生きるか」
2023.02.05

サステナブルなパリの旅 後編

「仕事以外にしたいことがある」パリジャンの優先すべき価値観は「どう生きるか」

プランタン推奨の「エコラベル」

「プランタン独自の“エコラベル”です。
サステナブルの厳しい基準にクリアした商品であることを意味しています。環境問題に取り組む400のブランドの協力のもと、お客様に選んでいただきやすいようラベル化しました」(小田部さん)。

「unis vers」は、サステナブルの厳しい基準にクリアした証。

女性の心と体を整える「ファムケア」コーナーも時代を先取りする注目のひとつだ。
ファムケアとは、女性特有の性や健康に関する問題解決を目指す分野のこと。日本のデパートでは見かけないプレジャートイ、コンセプチュアルなランジェリー、マッサージオイルなどもここではオシャレに違和感なく手に取れる。

ファムケア製品も充実している。

そしてプランタンが誇る、クーポール(丸天井)のステンドグラスも美しい最上階のフロアの「second Printemps」では、ラグジュアリーなビンテージなどリユースプロダクトも扱っている。

ラグジュアリーなビンテージなどを扱う「second Printemps」。写真提供:Primtemps

服に限らず、食器や建物など、フランスにはいいモノを長く大切に使い続ける文化がある。消費を生み出すここプランタンでも、そうした価値観を共有しているのだ。

自分の持ち物を手放すときは、フロアにあるカウンターへ。ビンテージのエキスパートが丁寧に対応し、プランタンの商品券と交換してくれる。
街中ではなくプランタンにあることで、これまで古着に興味のなかったマダムが、今では手に入らないクロコのケリーを手にしたり、若い世代がラグジュアリーブランドに興味を示したりするという。

また数か月置きに入れ替わる、ポップアップストアを覗くのも楽しい。インテリア、子供服などもあり、新しい才能に出会えることも。

ファッションばかりではない。レディース館6階のパノラマビューが広がるレストラン「BLEU COUPOLE(ブルークポール)」は、ゲストシェフを迎え、スペシャルメニューを用意する。

平日も賑わう。「BLEU COUPOLE(ブルークポール)」

訪問した2022年12月は、15年のファッション業界でのキャリアを経た後、ライフスタイルとレシピなどを紹介するMiss Maggie’s Kitchenというサイトを立ち上げ、本も出版しているHéloïse Brionが担当していた。

Miss Maggie’s KitchenのHéloïse Brion氏の著書。日本でいえば、「harumi's kitchen」の栗原はるみさんのような存在だろうか。

平日も賑わうランチタイムにいただくのは、白身魚とマンゴとパクチーのタルタルや、セージの香りをつけたバターナッツかぼちゃとヤギのチーズのタルト、牛肉のワイン煮込みから、真っ白なメレンゲとフルーツに彩られたデザート「パヴロヴァ」など。どれも目移りしてしまいそうな魅力と、満点のボリューム感を備えている。

牛肉のブルギニョン風。
かぼちゃとチーズのタルト。
最近パリでよく見かける「パヴロヴァ」。

幅広い客層がそれぞれの目的を持って集まる「Printemps」。長年の顧客が飽くことなく通い、同時に新しい層も惹きつけられるのは、つねに時代の先を見ながら人々の暮らしをより豊かにするものを取り入れてきた姿勢にあると言える。
ハイブランドはもちろん、勢いのある新ブランドや新しい発想を格式にこだわらずに取り入れるスタイルは、いつも私たちをわくわくさせる。
だから私たちはプランタンに「今」を買いに行くのである。

屋上からはパリの中心街が一望できる。

Printemps
64 Bd Haussmann, 75009 Paris
https://www.printemps.com/fr/fr/printemps-paris-haussmann

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