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「砂は何に使う?」IMALUが初めて過ごした奄美のお正月準備で感激したこと
2023.02.01

都会っ子のデュアルライフ(4)

「砂は何に使う?」IMALUが初めて過ごした奄美のお正月準備で感激したこと

「砂は何に使う?」IMALUが初めて過ごした奄美のお正月準備で感激したこと 田中律子さんと番組でSUP。(写真/著者提供) 画像ギャラリーを見る→

2022年8月、東京と奄美大島の二拠点生活をスタートしたタレントのIMALUさん。コロナ禍でリモートワークが進み、サラリーマンであっても勤務地に縛られずに住みたい場所に住むことが夢ではなくなってきた昨今。実際に都会から拠点を移したIMALUさんの離島ライフを、ご本人に綴っていただきます。(以下、IMALUさんによる寄稿です。毎月1回更新予定)

これまでの連載を読む→都会っ子のデュアルライフ

奄美のお正月に登場した「砂」

年末、愛犬バルーのお散歩をしていると、島でよくお世話になっているおじちゃんに遭遇しました。運転していた軽トラの窓から「おう!」と挨拶し、世間話が始まりました。いつもバルーにビーフジャーキーを持ってきてくれるので、バルーは耳をピーンと立て、キラキラした目でおじちゃんの動かす手を真剣に見ていましたが今回はジャーキーが出てきませんでした(笑)。

私が「お仕事帰り?」と聞くと「そこの海に砂を取りに行っていた」とのこと。「え? なんでですか?」と聞くと、「あの〜正月のあれだよ、あれ……」となかなか答えが出ないまま、もう1台の軽トラがこっちにやってきました。おじちゃんの知り合いだったようで挨拶すると、彼も「今から砂を取りに行く」とのこと。お正月の何かの飾りに砂を使うようで、軽く説明をしてくれたのですが、何をどんな風に飾り、砂をどうやって使うのかはっきりとしたイメージが付かないまま私は帰宅しました。

初めての奄美の年越しはとてもシンプルで、テレビのない我が家は特にやることがなく、夜10時にはバルーも寝始め、今までに経験したことないような静か〜な年越しを過ごしました。ダラダラとテレビを見ながら過ごす年越しを32年間続けてきたので、ほんのちょっとだけテレビが恋しくなったのはここだけの話……(笑)。

年が明けた1月1日はタエ姉の家にお邪魔しました。タエ姉も奄美に引っ越してからずっとお世話になっている方で、89歳というお年にもかかわらずパパイヤの漬物や、長命草という草を粉末にした物など、様々な商品を作り、パッケージングや配達も自ら行っている島の”キャリアウーマン”です。背筋もピッとしており、会話のキャッチボールも正直、私が今まで出会ったどんな島人よりも早い(笑)。「おばあちゃん」という言葉は似合わないので「タエ姉」通称”奄美のビッグボス”と私は呼んでいます。

そんなタエ姉から「お正月料理作るからうちに食べに来なさい」とお誘いを頂き、年明け早々お家にお邪魔しました。タエ姉の家に到着し、お正月の門松を発見。思わず「こういうことかー!」と声を出してしまいました。シンプルな門松が立つように支えていたのは……砂! あのおじちゃんが言っていた「正月のあれ」とはこういうことだったのか……! 島らしくてとても素敵……!

タエ姉の自宅で発見した門松。(写真/著者提供)
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