フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、日頃抱えているモヤモヤと向き合い、自らの言葉で本音を綴っているFRaUweb連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。今回は、最近SNSで話題になっている「奢り奢られ論争」について考えたバービーさんが、過去の自分を振り返り、奢る派から割り勘派へと変わった理由を綴ってくれました。
バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『本音の置き場所』はこちら
「奢り奢られ論争」
奢り奢られ、振り振られ。
愛は世につれ、世は金につれ
金と愛は切っても切れぬ。
最近また話題の「奢り奢られ論争」。
これについて考えていたら、なんだか演歌の前口上みたいにフレーズが浮かんできてしまった。いっそ八代亜紀さんにでも悲哀たっぷり歌ってほしいものだ。
この口上の続き、あなたならどんな風に続けるだろうか?
「宵越しの金がなくても好きなのさ」?
「銭っこないならあたいが脱ぐわ」?
「貧乏男といるだけ損損」?
恋愛や結婚における、男性側の経済力の重要度は人それぞれだ。相手の持っているお金しか愛せない、または、すべて貢いでしまうなどの癖の場合もあるだろう。だが、時代を見事に映し出すのが、この奢り奢られ論争の奥深いところだ。
社会の豊かさによって、恋愛スタイルが左右されるということがよくわかる。忘れた頃に度々ネタになる徳川埋蔵金伝説みたいに、世間に浮上しては、飽きられることなく人々の心を掴むのだ。
