夫が不倫していたと知った時、妻たちはどのような選択をするのでしょうか。夫婦問題研究家の筆者がこれまで見てきたケースでは、すぐにでも離婚したい「許せない派」と、許しがたいけれども別れられない事情がある「許す派」のどちらもありました。
ここで誤解してはならないのが、仮に浮気や不倫をした夫に対し、妻が許し、離婚を免れたからといって、そこに愛情があるとは限らないという点です。「夫のことがまだ好きだから別れられない」「夫をほかの誰にもとられたくないから離婚したくない」というゆるぎない愛情がベースにあって夫を許すのではない、という場合もあるのです。
では、夫に浮気や不倫をされた「サレ妻」が「夫を許す」という結論を出した時、そこにはどんな思考があるのでしょうか。前編『45歳妻が絶句…夫の職場に「年下の不倫相手」が乗り込んで起きた「驚愕の修羅場」』に引き続き、1歳年上の夫が4年もの間不倫していたと知った谷口愛さん（45歳・仮名・派遣社員）のケースを例に、考えてみましょう。
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不倫相手と、3人で会うことに…
不倫相手と3人で会う約束を取り付けた愛さん。夫と先に2人で待ち合わせをして、指定したファミレスで待っていると、やがて夫の不倫相手の女性が入店してきました。彼女を見て愛さんはとても驚いたといいます。
「想像していた女性とまったく違うタイプだったからです。夫はアナウンサーやCAといった職業に就いているような、いわゆるコンサバ系の女性が好みだとばかり思っていました。私にも『愛は上品なファッションが似合うね』『そのナチュラルメイクが好きなんだ』といつも言っていたくらいですから。
それなのに、目の前にいる不倫相手の女性はギャルっぽいファッションで露出度も高く、メイクもまつエクをビッシリつけた派手な雰囲気。言葉を選ばずに言えば、“ただならない下品さ”を漂わせていたんです」
