心配な発熱と大丈夫な発熱の見分け方は?

「子どもは頻繁に熱を出すから心配しなくてもいい」という方がいます。確かにそうですが、中には、注視しなくてはいけない発熱もあります。

例えば、3カ月未満の赤ちゃんは母体由来の免疫で守られていますが、その間、発熱した場合は、重篤な細菌感染症の可能性も考えられます。もちろん、3カ月未満で発熱した赤ちゃんでも問題がないことは多いのですが、発熱があれば、すぐに受診発熱のほかに、呼びかけたときの反応がいつもと違う、眠れないなどの異変があれば、夜中であっても躊躇せずに受診してください。ためらう必要はありません。

3ヵ月未満の赤ちゃんの発熱は躊躇せずに受診対応を!photo/iStock
 

3ヵ月以降も赤ちゃんの時は発熱が出たら全身状態をみて早めに受診した方がいいでしょう。それよりも大きな子どもの受診目安は、体温の数値だけでなく、やはり「いつもと比べてどうなのか」を観察してみてください。よく飲み、またはよく食べ、機嫌がよくて元気であれば、夜間診療でなくて翌朝の診療でも大丈夫と思われます。

逆に発熱の体温に関係なく以下の症状がひとつでもあったら、すぐに受診したほうがいいでしょう。

・ぐったりしている
・呼吸がおかしい
・けいれんがある
・下痢や嘔吐が激しい
・咳が激しい
・ミルクが飲めない、食事が摂れない 食欲がない
・ぐずって不機嫌で好きなものにも反応しない
・視点が合わない
・眠れない

目安にしやすいので、「体温」という数値に頼ってしまいがちですが、熱が出てもいつもと変わらず元気な子どももいます。その場合は、慌てずに様子をみて大丈夫だと思います。また、自分で判断できない場合は、24時間小児科医が対応する『小児科オンライン』や夜間対応の『子ども医療電話相談(#8000)』などを利用してみるといいでしょう。