2023.01.31
安倍後継の山口4区に杉田水脈出馬?公認決定の前日に、わざわざ本人が観測を打ち消した本当の理由
今年4月の補欠選挙
昨年7月、安倍晋三元首相の衝撃的な射殺事件から半年が経った。安倍氏の後継者を選ぶ衆議院山口4区の補欠選挙が今年4月に迫ってきた。
歴代首相としては最長の8年8ヵ月の在任期間を誇る安倍元首相の後継選びは、簡単なものではなかった。当初は、昭恵夫人を推す声が多かったものの、本人が辞退。
地元・下関市議の吉田真次氏(38歳)が安倍元首相の後援会や昭恵夫人からの推薦もあって出馬表明。1月30日、自民党の山口県蓮は吉田氏で公認を決定した。
だがこの公認決定の直前、杉田水脈衆議院議員の動きが永田町で話題を呼んだ。山口4区を連日駆け回り、山口4区での出馬を模索していると「FRIDAYデジタル」などが報じたのだ。
杉田氏は衆議院3期目で、現在は比例中国ブロック選出だ。安倍後継として密かに名乗りをあげているのではという情報が広まった。

公認決定の前日の1月29日、杉田氏は東京で講演会を開いた。午後6時半からの開催だったが、会場には定刻前にほぼ満員となった。ここで杉田氏は、こう言って観測を打ち消した。
「(山口4区で出馬の)記事が出たが、あれは全く嘘です。私は4区で出たいとか言って、県議の有力者の先生のところに行ったこともなければ、萩生田先生(政調会長)
のところに行って諌められたということもない。全くの嘘です」
だが、杉田氏はこうも続けた。
「そういうようなこともあるんですけど、そのうち皆さんにご協力をお願いするような決断をします」
今年の通常国会は始まったばかりで、4月には衆議院議員の補欠選挙に加えて、統一地方選挙も予定される。一方で、当面、衆議院の解散はない。すなわち、補欠選挙出馬は諦めていないということなのか。あくまで地元県議や萩生田氏に挨拶に行ってはいないが出馬の意思はあるようにも聞こえた。