
安倍後継の山口4区に杉田水脈出馬?公認決定の前日に、わざわざ本人が観測を打ち消した本当の理由

「発表できる段階になったら」
杉田氏はさらにこう続けた。
「これから党とちゃんと相談しながら、今後どういう形で政治の世界に残っていくかは、しっかり自分で腹を決めて決断して、党と相談して皆さんに発表できる段階になったら発表していこうかなと思ってます」
杉田氏はまだ当選3回で「お騒がせ発言」も多い。わざわざ公認決定発表の前日に急いで会見するような話でもなかった。そもそも4区の自民党公認は、公募に応じていなければ、得ることはできない。

県連幹部のひとりはこう推測する。
「杉田氏は4区への公募に申し込む意思はあったのだと思います。そうでなければ、山口4区を回る必要がないじゃない。東京の講演でも山口を歩いて戻ってきたと発言したと聞いています。吉田氏に内定したので引っ込めたのでしょう。
そもそも吉田氏は安倍元首相だけでなく昭恵夫人からも目をかけられてぴったりの後継者だった。
またお騒がせで、引っ掻きまわされたなという思いです。杉田氏は思想も政治的考えも意味不明で、何を言い出すかわからない怖さがある。だから安倍元首相の後継としては難しかったのです」
杉田氏は、岸田政権で総務政務官に就いたものの、過去にLGBTQなどの性的少数者を「生産性がない」などと表現したことが問題になったことを野党から追求され、事実上更迭された。
杉田氏は激しい追求を受けたことに「メンタルが強くなった」と居直り、「マスコミが一部を切り取り報じている」などと反論している。
自民党の幹部は「杉田氏は安倍元首相という最大の後ろ盾を失った。解散総選挙になってしまえば、比例優遇される確約はなく、当選も厳しいところ。そこで補欠選挙に色気を見せ、駆け引きをしているのではないかと思う」と語る。
今回の会見では「活動家に戻った方がいいという方もいます。しかし、こういう機会をいただいたので、政治家としてやっていきたい」と決意を語った杉田氏。安倍元首相の「後継者への道」は厳しそうだ。