45歳の会社員男性が大後悔…「日本は財政破綻する…!」と脅されて「手を出してしまったモノ」
中川洋一さん(45歳仮名)はWEBマーケティング全般を手掛けるのベンチャー企業の役員を務めています。8年前に仲間達と会社を立ち上げ、スタートアップの企業や小規模事業者のマーケティングを得意歳、業績も好調です。中川さんは異業種交流会にも積極的に参加し、小規模企業の経営者らの人脈をつくっています。
中川さんは異業種交流会にて知り合ったFPから将来の資産形成の話を聴くことになり、ちょうどその時には経営も軌道に乗り、安定して収入を得られるようになってきていたために興味を持ち話を聴くことにしました。
そこでFPからオフショア投資を勧められ、契約したことで中川さんはその後に後悔することになったのでした。<【前編】「日本の財政破綻で資産が吹き飛ぶ」…45歳の会社員男性が絶句した、FPの「ヤバすぎる説明」の内容>に引き続き、中川さんの事例について解説します。
複雑で高額な手数料体系
オフショア投資をはじめてから4年後の2017年、中川さんは保険会社の営業マンから資産形成の商品を勧められたことで改めて自身の契約内容を改めて興味を持ち、そこでこの商品に対し不安を覚えたのでした。
契約した当時、中川さんは日本の財政破綻に危機感を覚え、高い利回りで25年後に1億円以上になるという夢を見てしまっていたがために商品の仕組みや手数料体系に気が付かずに契約してしまっていたのですが、中川さんは下記の手数料形態をようやく知る事になりました。
(1)契約から18カ月間の間発生する手数料
契約してから18カ月間の間は、積立金の約1.5%が差し引かれるというものです。仮に毎月10万円を3ヶ月支払った場合、3か月後には30万円になり、その1.5%の4,500円が差し引かれることになります。また、3ヶ月毎に積立金額の1.5%が差し引かれますので、6カ月後には60万円の1.5%で9,000円、1年後には120万円の1.5%の18,000円と、差し引かれる手数料が増えていきます。
(2)毎月掛け金から差し引かれる手数料
掛金額に関わらずに毎月6$が差し引かれます。日本円にすると、1ドル=90円のときには540円、1ドル=100円のときは600円、110円の時は660円、120円のときは720円と差し引かれます。
(3)クレジットカードの手数料
毎月の積立金の1%が手数料として差し引かれます。中川さんの場合だと、約10万円の1%ですから毎月1,000円が引かれていることになります。
(4)積立資産にずっと掛かり続ける手数料
年率1.2%が積立されている資産から月割した金額を毎月差し引きます。日本の投資信託でいう信託報酬に近いものです。
(5)18か月経過後に発生する手数料
契約から18カ月を経過すると、(1)の手数料が無くなった後に発生する手数料が年率1%が差し引かれるようになります。

つまり、毎月の積立金から1600円~2,000円程度の手数料が引かれ、そして積み立てられた資産からは18か月の間は2.5%、その後は毎年2%が差し引かれるという内容です。
そして、中川さんにとって最も大きなショックになったのが、途中解約した場合には解約手数料が発生し、中川さんがチェックした際には積立金の約85%が引かれるため、積立金がほとんど無くなってしまう契約内容でした。
この事実を知らされた中川さんは、契約したFPとも疎遠になっていたために自分の選択肢について不安に思うようになってきたのでした。
結果、保険会社の営業マンのアドバイスを受け、その時点での解約は大きな損失になるため、掛け金を停止して運用は継続、中川さんは生命保険会社の資産形成商品で資産形成を行うことにしたのでした。