2023.02.06
これは宿命なのか・・・「習近平体制」に富裕層が海外逃亡!「先の見えた中国」に国民があいそをつかす日
中国経済が復活するという楽観論が広がっているが、本当だろうか。
少なくとも中長期的には、ネガティブな情報にあふれている。
長らく「地方分権的全体主義」で機能して「改革開放」に成功した中国だが、いまや経済大失速が顕著になっている。習近平の独裁体制が始動したことで、さらび数々のひずみが明らかとなった。
果たして、中国はこれからどうなってしまうのか。
前編『中国「習近平体制」がもたらす「経済“大失速”の深層」と、中国型「全体主義」が限界をむかえる「あぶない兆候」』に続きレポートする。

絶対権力者の「落とし穴」
現在、習近平体制が敷こうとしている統治制度の根本的な問題は、最高指導者と地方の間の意思疎通が迅速かつ正確に行われず、カリスマ化した最高指導者に対するチェック機能が働かないことだ。
広大な国土と世界最大級の人口を擁する中国では「鶴の一声」が往々にして極端な結果を招いた。