2023.02.07

意外? 中国の名詩人・李白が、じつはクラシック音楽の「大作曲家」に影響を与えていた事実!

古典には「普遍性」がある。中国の古典、それも李白の詩となれば、千年の隔たりも、言葉や文化の違いも飛び越えて広がっていく。
あまり知られていないが、李白は世界で最も翻訳された、最も有名な漢詩人の一人なのだ。
ここでは、村上哲見著『漢詩の名句・名吟』より、一部抜粋して紹介する。
 

芭蕉が参照した李白

一九八九年は芭蕉の『おくのほそ道』の旅の三百周年というので、私の住む仙台をはじめ東北の各地でいろいろなもよおしがありました。この『おくのほそ道』の書き出しを思い出して下さい。

月日(つきひ)は百代の過客(かきゃく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也(なり)。

という最初の一節が、じつは李白の文章を下敷きにしているということはどの注釈にも書いてありますし、多くのかたがごぞんじかと思います。

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