同じ大学でもなぜか差が出る
学歴フィルターは、タテマエではありません。しかし、序盤の選考で適性検査を課す手法により、実質的には存在し続けていることは前編記事『「低学歴」な大学生を切り捨てる、就活「学歴フィルター」の過酷な実態』で示しました。
それでは、学歴フィルターは事実上、残っているので、規模の大きな人気企業だと難関大生しか、採用されないのでしょうか。
実はそうとは言い切れないところに、この学歴フィルターのややこしさがあります。
偏差値が中・下位の大学でも、人気企業への就職実績はあります。実際にそうした大学では就職ガイダンスで実績を元に「だから、学歴フィルターなんて存在しない!」と言い切る職員もいます。

一方、そうした実績は「コネ入社か、体育会系などのつながりか、いずれにしても一般的ではない」との批判もあります。
ここでは、適性検査以外の実質的な学歴フィルターの存在、そして、中・下位校の就活生が人気企業から内定を貰えるかどうか、その差について解説していきます。