2023.02.08
「緊張していたと思います」動物園のパンダと初めて会った新人獣医師さん…「微笑ましすぎる」の声が続出した理由
ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。
愛くるしいタンタンですが、実は現在27歳。人間で言うとおよそ80歳代という高齢パンダ。そして、中国への返還が決まっています。神戸で最後の時間を過ごす、お嬢様の様子を、動物園の休園日である水曜日にお届けします。

小さなタイヤ
公式ツイッターにアップされた、なんともかわいらしい小さなタイヤ。設置の理由について聞いてみると「タンタンはタイヤに座るのが好きなので、体重計におけば体重を測るのが楽にならないかな? と思って、お試しのつもりで置いてみました」と、飼育員の梅元良次さん。

それにしてもこのタイヤ、どこから入手したのでしょうか。
「もともとパンダ館に置いてあった物で、特に何かに使っていたわけではありません」(梅元さん)
重さは約4キロとのことで、タンタンがくわえて持ち運べるくらいですね。さらに、「少しはエンリッチメントにもなればとの思いもありましたが、ここまで触ってくれるとは思ってもいなかったので僕もびっくりしています」とも話してくれました。おとなのパンダでも気が乗れば、タンタンのように何かで遊ぶこともあるのだそうです。

「体調が優れないときは、当然こんなこともしないので、活動的なのは体調が良い状態で安定しているからなのかなと思っています」(梅元さん)。動画では、一瞬座ろうとしているようにも見えましたが……。「さすがに小さくてサイズ感が合わなかったようですね」と、笑う梅元さん。飼育員さんからのプレゼント、お気に召したようですね、お嬢様。