2023.02.18

27歳「高学歴息子」が転職を繰り返し「自分探し」が終わらない…心配な60歳母に林真理子が同世代として忠告する《成熟スイッチ相談室》

「一部上場企業に落ち着いてほしい」

共感を集め17万部を突破した林真理子さんの話題の新書『成熟スイッチ』。

同書には「成熟」へと向かうためのヒント=「小さなスイッチ」が、林さんの豊富なエピソードとともに書かれています。

この「成熟スイッチ相談室」では、林さんに成熟世代の「お悩み」にアドバイスしてもらいます。

『成熟スイッチ』には親子関係についても書かれていますが、今回は、転職を繰り返す息子を心配する母親のお悩みに林さんが答えます。

●お悩み:転職を繰り返して「自分探し」を続ける高学歴息子が心配

今年27歳になる長男が、就職して以来、転職を繰り返しています。息子は世間で「一流」と言われる私立大学を卒業した後、エンジニアとしてベンチャー企業で働き始めましたが、「あんまり面白くない」という理由で1年ほどで退社しました。

すぐに「農業に興味がある」と言って、地方の農家に就職したものの、「仕事が辛い」と数ヵ月でやめてしまいました。その後、システム系の会社に就職し1年半ほど働き、現在はまた別のシステム系の会社に転職して働いています。

ただ本人は「本当はもっとやりたいことがあるはず」と言い続けており、このまま落ち着いてくれそうにありません。

私には正直な話、せっかく高い学費を払って一流大学を出したんだから、一部上場企業などに入ってくれればよかったのに、というやりきれない思いもあります。仕事が長続きしない息子の将来がとても心配ですが、どうしたらいいでしょうか。(60 歳・女性)

●林さんの回答

最近はこういう息子さんのことを「ジョブホッパー」というらしいですね。これはまず、私たち世代と今の若い世代では感覚がまったく違うということを理解しなければなりません。

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