2023.02.12
日銀「金融正常化」ではじめて分かる!「中小企業」と「パワーカップル」を犠牲にする「モラルハザード融資」のひどすぎる現実
「パワーカップル」への恐ろしい懸念
日銀の新しい総裁が誰になっても、異次元緩和の副作用があまりに蓄積しすぎたため、政策の修正に取り組む可能性が高いとみられています。
その結果として、長いスパンでみれば、長期金利が上昇していくことも想定しておきたいところです。

そこで最も危惧されるのが「ゾンビ企業」への融資と「パワーカップル」への住宅ローンがどうなってしまうのかということです。
10年にわたる異次元緩和は、「融資の規律」と「財政の規律」の双方を破壊させるという副作用をもたらしてきました。超低金利政策の長期化によって、金融機関も企業も国民も政府も、借金に対する感覚が麻痺してしまったといえるのかもしれません。
その顛末に何が起こるのか、じっくりと考えてみましょう。