2023.02.18
# 家族 # 親子

43歳シングルマザーが絶句…「夫の連れ子」とくだした「意外な決断」

親権はどちらに…
秋山謙一郎

破綻した結婚生活

結婚生活は、それなりに楽しかった。家族3人、絵に描いたような平穏な日々――、といってもその家計を支えているのはヨウコさんひとりだったのだが。

「事業をするとはいっても、いつもお粗末な事業計画書を作って金融会社に持っていく。いわゆる街金です。他にも知り合いの企業に営業と称して出資話を募る。典型的な『自称・経営者』ですよね」

それでもヨウコさんが定職に就き、稼ぎがあるので、家計は回り、家族3人平穏な暮らしは維持できた。

だが、いくら時代が進み、社会が変わろうとも、夫婦の間で金銭トラブルが起きれば、その関係を保つことは難しいようだ。

「わたしに出資を求めてくる、それだけならすでにいくらか渡していたので。わたしが買ったマンション、これを担保に纏まったお金を借りて欲しいと言ってきて。この時、もう、この人とは難しいかなと……」

それまで出資と称してタカシに渡したカネは、もう1000万円に届こうとしていた。その金額よりもさらに上回る額を求められて、「はい、そうですか」とは言えなかった。

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「でも、どこかに好きという気持ちが残っていた、あったんです。だからわたしなりに条件を出しました」

夫であるタカシに告げた条件とは、「一切の事業を今後やめること」「貸した、出資したお金はすべて差し上げる」「専業主夫になること」――、妻であるヨウコさんが夫とその連れ子を養ってあげる。だからもう仕事をするなということである。

「これが、もしかして彼のプライドを傷つけたのでしょうかね」

結局、タカシはこの条件を受け入れることが出来ず別離の道を選んだ。

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