そこで舞さんは、40歳から結婚相談所に登録し、婚活を始めたのですが、良縁には恵まれませんでした。出会えるのは自分よりも年収が低い人や、10歳以上も年上の冴えない男性ばかりだったそうで、彼女の希望の相手ではありませんでした。
結局、42歳になっても結婚することはできず、(婚活は続けたままでしたが)「これから一人で生きていくしかないのかな…」と思い知らされ、今まで以上に孤独を感じ、将来への不安が強くなったといいます。
そんな中、舞さんをさらなる不幸が襲います。
ある日、母親から「お父さんが倒れた」と連絡が入ったのです。すぐに会社を早退し、彼女は田舎の実家に向かいます。
しかし、残念ながら彼女の父親はそのまま帰らぬ人となってしまいました。30歳を過ぎた頃から、帰るたびに結婚を急かされていた彼女は何年も実家に帰っていませんでした。父親に自分の花嫁姿を見せることができなかったこと、死に目に会うことができなかったことを、彼女は強く後悔したといいます。
総額5000万円を母親一人で相続
葬式が終わりひと段落した後、舞さんは、母親と遺産相続の話になり、そこで驚きの事実を告げられます。舞さんの父親が残した遺産が、総額5000万円分もあったというのです。

その遺産の内訳は、生命保険で2000万円、預貯金で2000万円、不動産(実家の土地・家)で1000万円ほどだといいます。
経済的な不安を感じていた舞さんは、安心したそうです。
また、彼女の父親は遺言書を用意しておらず、相続人も娘の舞さんと母親だけだったといいます。