苦い経験
もう一つは、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』である。美しい色彩とファンタジー要素のストーリーが特徴的である新海監督の作品のファンは韓国にも多く、すでに注目が集まっている。これまでにも『君の名は』(2016年)、『天気の子』(2019年)といずれも好評を博した。

『天気の子』については、本来はもっとヒットするであった状況を阻まれた苦い経験があった。
それは、2019年夏に文在寅(ムン・ジェイン)前政権によって起こされた「NO JAPAN」の影響を受けてしまったということである。
『天気の子』は2019年10月30日の公開から5日間で33万人を動員と好調な滑り出しを見せていたものの、その後は伸び悩み、最終的な観客動員数は73万人にとどまった。
『君の名は』が379万人を記録したことを見れば明らかに不本意な結果といえる。