2023.02.24
# 韓国

さらば「反日」…! 韓国で「スラムダンク」が大人気のウラで、いま起きている「意外すぎる異変」の中身

田中 美蘭 プロフィール

そして、スラムダンクをはじめとする日本アニメ人気が日本旅行人気を後押ししていると言っても過言ではないだろう。

昨年10月に日本側が海外からの入国条件を大幅に緩和したことによって、特に日本への旅行者が一気に増加しているのである。

 

日本旅行人気が高まる

前述の「NO JAPAN」が引き金となり、2019年秋以降に日本への航空便が相次いで運休や減便されたことに加えて、2020年初めに新型コロナが世界に感染拡大していったことが追い打ちとなり、日本との行き来は閉ざされた形となっていた。札幌や宮崎といった運休されていた地方への航空路線も再開され、3年半にわたって遠のいていた日本へ再び行けることに熱気が高まっている形だ。

特に最近のSNSで目につくのは、日本に旅行に行き、「スラムダンクの聖地」とも言われる湘南の江ノ島や江ノ電沿線を実際に訪れた韓国のファンたちの写真であり、作品と日本への深い愛が感じられる。また、今回の映画でもう1つの舞台となった沖縄にも熱い注目が集まっているようである。

Photo by gettyimages

また、スラムダンクに限らず、前述の『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『チェンソーマン』といった作品も若者に人気を博し、筆者も最近、知人の高校生の息子から東京でのオススメスポットやアニメグッズが買える場所などを聞かれたりした。

かつての「NO JAPAN」は「実は悪い夢を見ていただけではないか」と思えるほどであり、日本アニメと旅行人気にいささかの戸惑いをも感じている。また政治面では問題もまだまだ山積みであること、次期大統領選挙で左派政権となれば、再び日韓関係が後退することなど懸念は尽きない。

それでも、現在のスラムダンクの大ヒットと日本旅行人気の復活は素直に喜ばしいことであると思う。

さらに連載記事『2023年、ついに韓国が「日本を超える」…! 一人当たりGDPで“日本越え”のウラで、じつは韓国で「世界最下位」に転落していた“ヤバすぎる現実”…!』では、そんな韓国で起きている“もう一つの異変”についてレポートしよう。

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