74歳男「学生時代はイジメられ交際経験はなかった」11人の妻たちが奴隷となった「洗脳のメカニズム」

一人の男が「闇の心理学」を駆使して、何人もの女性を妻としてはべらせていた…。逮捕された「ハーレム男」こと渋谷博仁(74歳)。渋谷は、10年以上前から「11人の妻」と共同生活を送っていた「怪人」だった。

その奇怪な洗脳手口と奴隷にされてしまった妻たちの様子は前の記事『「池脇千鶴、後藤久美子似の美女を両脇に…」「姉妹丼が複数」74歳怪人はこうして11人の妻を奴隷にした』で見たが、その手口に潜む「闇の心理学」の詳しいメカニズムや、渋谷が行っていたという「秘儀」について紹介する。

渋谷は’06年、他の妻となる女性の勧誘に協力していた千秋という妻とともに、強要未遂容疑で逮捕されている。この逮捕以前の’00年ごろから、渋谷は千秋ら複数の妻たちと短期間で結婚、離婚を繰り返し、財産も贈与。数名の子どもももうけていた。

暗闇に仕掛けられた「罠」

'05年ごろ占い師のアシスタント募集に応募し、面接のため渋谷宅を訪れていたA子さん(当時30代)もその一人。彼女が案内されたのは2階にある昼でもカーテンを閉め切った真っ暗な部屋だったが、それはまさに、「闇の心理学」を駆使した洗脳のための罠だった。

A子さんによると、椅子に座ると目の前の机に置かれたライトが点滅し始めた。するとすでに室内にいた渋谷は「これから不幸なことが起きる。大変なことになる」と脅し始めたという。

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「明るい部屋にはいろいろな情報があります。ふだん、我々はそういう様々な情報があるから冷静でいられるのです。

しかし、暗い部屋で目の前に光しかなかったら、意識が集中します。そこで不安を煽り、占いやオカルトに親和性のある人が好むような情報を出すことで、冷静な判断を失わせるのです」(和光大学現代人間学部心理教育学科の高坂康雅教授)

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