2023.02.25
# 年金

交際3ヵ月で入籍した48歳の後妻…「天涯孤独」のはずの彼女が連れて来た「32歳の息子」に、70代男性が金を出す「複雑な理由」

独り身の資産家男性にお金目的で近づいて内縁もしくは婚姻関係に持ち込み、男性の財産を使い込んだり、遺産を奪い取ったりする女性が「後妻業」と呼ばれたのは2014年頃だっただろうか。作家・黒川博行氏の同名小説が火付け役となり、映画やドラマにもなった一種の社会現象である。

最近では耳にすることも少なくなった「後妻業」だが、彼らが未だに暗躍を続けている世界がある。それが、近年盛り上がりを見せている「高齢者婚活」の場だ。

「男性の財産とか係累にはすごく関心を見せるのに、肝心の人柄にはこだわらない女性はまず怪しいですし、実際に高齢男性と結婚・死別を繰り返している方などは後妻業の典型だと思います。

遺産を相続したら『死後離婚』をして、さっさと籍を抜く方も増えていますし、婚姻中に言葉巧みに財産を自分の名義に書き替えさせたりもするようです。遺族の方から『なんであんな財産目当ての女を紹介したんだ!』などとお叱りを受けることもありますが、マッチングが成立したら、後は自己責任ですからね。資産家の高齢者が婚活するのであれば、後妻業の女性には要注意です」(結婚相談所アドバイザー)

「要注意」と言われても、何に注意すれば良いのか?と思ってしまうかもしれないが、参考として、実際に後妻選びに失敗した北見友幸さん(仮名・75歳)の事例をご紹介しよう。友幸さんは55歳の時に前妻と死別しており、後妻ともすでに離婚している。

Photo by iStock
 

「もう自分は年寄りなんだ」

大手建設会社で部長職に就いていた友幸さんは、妻に先立たれて以来、やもめ暮らしだった。

「再婚の話がなかったわけじゃないんですが、妻に申し訳ない気持ちもありましたし、子供もいない身軽な身だったし、定年までの数年は仕事に打ち込もうと思ってました」(友幸さん。以下同)

定年退職後は好きなゴルフを楽しむ悠々自適の生活を送っていた。

SPONSORED