2023.03.06

51歳夫は「熟年離婚」されて年上妻から捨てられた…24年間の結婚生活を大後悔した理由

増え続けている熟年離婚

私がはじめて「熟年離婚」をテーマにテレビ番組でコメントを求められたのは、たしか2005年頃だったと思います。この年は、その名もズバリ『熟年離婚』というテレビドラマが放映されて話題になりました。

以降、年を追うごとに熟年離婚の相談は増えている印象を受けます。実際、厚生労働省のデータによると、2020年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居して別れた熟年離婚の割合は21.5%と過去最高になったといいます。

熟年離婚の相談を受けるなかで特徴的なのは、男性たちの声です。妻から離婚を切り出されることが「寝耳に水」というパターンが多く、相当なダメージを受けたり、離婚後も長い間そのことを引きずっていたりする傾向が見られます。

もちろん、女性も夫から離婚を言い渡されたらショックであることは間違いありませんが、離婚後の気持ちの切り替えは男性と比べて比較的早いといえそうです。

今回は、突然妻から熟年離婚を切り出され、離婚後もメンタルのバランスを崩したままの男性のケースをご紹介します。

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結婚24年目に訪れた夫婦の危機

「妻がそこまで真剣に離婚を考えていたなんて、まったく気づきもしませんでした。ましてや、妻との離婚でこんなに精神的にダメージを受けることになるとは…」

そう話すのは、結婚24年目にして1歳年上の妻から熟年離婚を迫られた沢井翔さん(51歳・仮名・会社員)。ひとり息子は独立し、ひとり暮らしをしています。

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