2023.03.06

「熟年離婚」し年上妻から捨てられた51歳夫、「メンタル崩壊」して迎えた残酷すぎる末路

筆者は30年以上にわたって夫婦問題に関する相談を受けていますが、年を追うごとに熟年離婚の相談は増えている印象です。実際、厚生労働省のデータによると、2020年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居して別れた熟年離婚の割合は21.5%と過去最高になったといいます。

熟年離婚の相談を受けるなかで特徴的なのは、男性たちの声です。妻から離婚を切り出されることが「寝耳に水」というパターンが多く、相当なダメージを受けたり、離婚後も長い間そのことを引きずっていたりする傾向が見られます。

結婚24年目にして、1歳年上の妻・美奈子さんから熟年離婚を迫られた沢井翔さん(51歳・仮名・会社員)もその一人。自他ともに認める「仕事人間」だった翔さんは、妻が夫へのイライラを募らせていることに気づいていませんでした。

【前編】『51歳夫は「熟年離婚」されて年上妻から捨てられた…24年間の結婚生活を大後悔した理由』に引き続き、筆者が相談を受けた事例を紹介しつつ解説していきます。

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「残りの人生は自分らしく生きたい」

それは、去年の年末の出来事でした。久しぶりにのんびりできる時間があった翔さんが、リビングのテレビで旅番組を観ていた時のことです。

「家事をしていた妻の背中に向かって、『リタイアしたら、二人で南の島に移住して暮らそうか』となにげなく話しかけたんです。ところが、妻から返ってきたのは思いがけない答えでした」

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