美奈子さんは激高しながら「は? 何を言っているの? 私、昔から海は嫌いだって言っているじゃない。砂が足にまとわりつくのも、海風で全身がベタつくのも不快だって。そんなことも忘れるほど私に関心がなくなったわけ? だいたい、あなたともうこれ以上暮らしていくなんて無理だから!」と叫び、2階に行ったかと思ったらすぐに階段を駆け下りてきて翔さんにこう告げました。
「これまでずっと、私に無関心で否定的な、家庭をかえりみない翔の言動を我慢してきたけれど、もう限界。残りの人生は自分らしく生きていきていきたいから、離婚してもらいます」
そして、たくさん付箋のついた数年分の日記を翔さんにドサッと手渡したのです。

いきなり豹変した妻の態度にあっけにとられながらも、付箋のついたページをパラパラとめくってみるとこんなことが書かれていました。
2020年8月20日
カフェの経営について翔にアドバイスを求めたところ「会社勤めもロクにできなかった人に経営なんてできるわけないでしょ(笑)」とバカにされた
カフェの経営について翔にアドバイスを求めたところ「会社勤めもロクにできなかった人に経営なんてできるわけないでしょ(笑)」とバカにされた
2021年1月4日
どんなカフェにしようかと翔に話したら「どうせ潰れるんだからやめとけば?」と鼻で笑われた
どんなカフェにしようかと翔に話したら「どうせ潰れるんだからやめとけば?」と鼻で笑われた
2022年3月7日
共有のPCに保存していたカフェのインテリアのデザイン画像を翔に消された。ミスを指摘したら、謝らないだけでなく「たいしたものでもないのに、ちょっと大げさじゃない?」と逆ギレされた
共有のPCに保存していたカフェのインテリアのデザイン画像を翔に消された。ミスを指摘したら、謝らないだけでなく「たいしたものでもないのに、ちょっと大げさじゃない?」と逆ギレされた