皆さま初めまして、安田さちと申します。子育てをしながらフリーアナウンサーをしています。夫はお笑いトリオ安田大サーカスの団長。10歳・12歳の娘との4人家族です。

私の日課はTwitterを書くこと。1年半前、40歳という節目を機に書き始め、毎日更新しています。芸人の妻としてのエピソードや、個性強めの娘たちとのエピソード、40代を楽しむための気づきなどを綴っています。

先日、Twitter(@mito0504)に投稿したものの中で大きな反響をいただき、私自身もそれを受けて考えさせられた出来事がありました。

 

ファミレスで他人に娘の靴を汚され…

1カ月ほど前のこと。娘たちとファミレスで楽しく食事をしていると、後ろの席にいた男女が言い争いを始めました。「娘たちに聞こえてほしくないな」とわざと少し大きめの声で話す私。でも言い争いは徐々にエスカレートし、女性の怒号が響きました。その直後、女性が男性にドリンクをぶちまけたのです。

写真はイメージです〔PHOTO〕iStock

勢いよく飛び散ったドリンクは私たちの席のほうまで飛んできました。そのあと男性が「巻き込んでしまってすみません。濡れませんでしたか?」と謝罪をしてくれたのですが、咄嗟に私は「いえ、大丈夫です!」とヘラヘラ笑ってしまいました。本当は娘のスニーカーが濡れてしまったことを知っていたのに。

娘から「ママ、大丈夫じゃないよ。私のスニーカー汚れたよ?」と言われ、純粋でまっすぐな瞳が胸に刺さりました。娘のためにハッキリ事実を伝えられなかったこと、罪悪感と自己嫌悪でいっぱいで苦しかったです。

そのときふと、以前、団長に言われた「万人にいい人でいることで大切な人を守れないなら意味がない」という言葉を思い出しました。