2023.03.15
# 企業・経営

販売台数は「130対2」!…数字で見るとはっきりわかる「テスラとの絶望的な差」をトヨタはひっくり返せるか

期待外れだった「BEV」

トヨタ自動車は昨年、グループ全体で1048万台を売り、自動車販売台数世界一に輝いた。これで3年連続の栄冠である。凋落著しい日本経済にあって、トヨタは世界で輝き続ける大エース。日本人がトヨタに寄せる信頼感は絶対と言っていい。

未来戦略も抜きん出ているように思えた。欧州メーカーが性急にBEV(バッテリー電気自動車)へシフトするのを尻目に、トヨタは得意のハイブリッドを中心に、PHEV(プラグインハイブリッド)、燃料電池、そして水素エンジンと、全方位的に開発を継続。BEVに関しても、次世代バッテリーの最有力候補である全固体電池開発レースでトップを走り、近い将来の市販化を明言していた。

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リチウムイオン電池を搭載する現在のBEVは、トヨタが切り札を切った段階で時代遅れになる。今BEVを買えば、確実に貧乏くじを引く。我々日本人がBEVを買うのは、トヨタが切り札を切ってからだ。今急いでBEVを買うべき理由は、少なくとも日本国内ではゼロに近い。トヨタにまかせておけば間違いない。私はそう考えていた。

ところが、雲行きが怪しくなってきた。昨年トヨタがリリースしたBEV「bZ4X」の仕上がりが、期待外れだったのだ。

一見、BEVとしての性能は、日産アリアやテスラモデル3、ヒョンデアイオニック5などのライバルとほぼ同等のように思えるが、実はバッテリーのマネジメント(充放電制御)性能が明らかに劣っており、急速充電速度で大きく後れを取っていた。

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