3月23日に、ワンテーママガジン「FRaU」 で、Japan’s Authentic Luxury=JAXURY(ジャクシュアリー)特集号(「FRaU5月号」)が発売される。JAXURYとは、日本発の、これからの時代に輝く「ほんもの」の数々。
その象徴ともいえる市川染五郎さんが、表紙と中ページで登場!
「その美、職人技。」というタイトルの意味は? 今回の本誌の撮影風景動画を以下にご紹介。メイクシーンや紋付き袴姿での美しい動きにもうっとり見惚れてしまう、超貴重動画に注目!
何度も見たくなる貴重動画。美しい動きにため息
モード感ある黒ジャケットでまず登場。あどけなさもある甘い謎めいた表情が繰り出される。
30~40年代を彷彿させるクラシックスーツに身を包めば、大人の余裕さえ漂う往年の名画の主人公のような存在感。

そして、紋付き袴に着替え、凛とした姿で現れると、空気が完全に変わった。
見せてくれたのは、何代にも亘って磨き抜かれてきたであろう、美の集積ともいえる技のひとつひとつ。
夢のように美しい、とはよく使われる言葉。が、目の前で繰り広げられているのは、
まさに「夢」そのものの美しさ。
これは現実――?

「儚(はかない)」。その美しい言葉どおりに
自然と、染五郎さんがいちばん好きだという言葉、「儚(はかない)」が浮かびあがる。
「人に夢」「歌舞伎役者はすべてが淡い夢」ーーかつて少年時代に、「儚」とは、と聞かれ、小さな声で消え入るように語ったと書かれたインタビューそのままの世界がここにある。
鮮烈な印象を残しながらも、一瞬にして消えていくその美しさ。
まさにその「儚い美」が、目の前で立ちあがっては消えていく。
編集部スタッフは、その美しさに、一瞬も目を逸らすことができない。
声を出すことさえできない時空間が、現実と夢のあわいにあった。
全ての撮影を終えて、写真を確認すると、同じ表情は一つとしてない。
一瞬一瞬に、染五郎さんの120%の力が注ぎ込まれていることがわかる。思わず驚きの声をあげると、「いつも、どんな瞬間も本当に丁寧に、本気で取り組んでいらっしゃるんですよね。だから私たちも、改めて頑張ろう、と思わせてくださる」(ヘアメイクAKANEさん)と漏れた一言に、全員が頷いていた。
濃密なエネルギーによる、何度見ても見たくなる、市川染五郎さんの「美の職人技」を、ぜひ本誌でご覧ください。

付録にはFRaUだけの特別ポストカードが4枚も!
市川染五郎さんが表紙のFRaU 5月号JAXURY特集号は、3月23日発売!
PROFILE
2005年3月27日東京都生まれ。2007年歌舞伎座『狭客春雨傘』で初お目見え。2009年歌舞伎座『門出祝寿連獅子』で四代目松本金太郎を名乗り初舞台を踏む。2018年1月歌舞伎座『勧進帳』源義経役他で八代目市川染五郎を襲名。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では木曽義高を、映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」では森蘭丸を演じた。3月23日から日本橋高島屋に於いて「松本幸四郎家 高麗屋展」を開催。4月には歌舞伎座「鳳凰祭四月大歌舞伎」昼の部『新・陰陽師』に源博雅役で出演。
撮影/嶋田礼奈、動画編集/中島歩(講談社)